白内障の手術手順

現在、白内障の手術は主に、濁った水晶体を超音波で砕いて取り出し(超音波水晶体乳化吸引術)、人工のレンズ(眼内レンズ)を入れるという方法で行われて います。白内障が進行して、核が固くなっている場合は、水晶体の核を丸ごと取り出すこともあります(水晶体嚢外摘出術)。

    超音波水晶体乳化吸引術
 
 
 
 
 眼球を切開し、水晶体の前嚢を切り取る。

 
 
 
 
水晶体の核と皮質を超音波で砕き、吸引して取り出す。後嚢とチン小帯は残す。
 
 
 
残した後嚢の中に、眼内レンズを挿入する。
 





    眼内レンズ
 
 
レンズは直径6mm程で、後嚢に固定するためにループがついています。
眼内レンズをいったん挿入すれば、取り替える必要はありません。




手術は局所麻酔で行われます。手術時間は目の状態にもより異なりますので、担当医師にお尋ねください。手術を受けるときは医師を信頼し、不安にならずに精神的安定を心掛けましょう。

「リラックスする」「目は軽くつぶる」「頭は動かさない」「楽に呼吸する」

目の手術というと怖いイメージがありますが、白内障の手術は 進歩し、材質のよい眼内レンズも開発されているので、安心して手術を受けてください。

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